2024年7月18日に虎ノ門ヒルズで開催された Stripe Tour Tokyo 2024 に参加してきました。
Stripeさんやスポンサー企業が出している展示ブースや、大きなホールでディスカッション形式で行われたセッションなど、たくさんの刺激を受けることができました。
セッションでは最初ディスカッション形式であまりスライドが無い内容と思っていなかったので、聞きながらがんばってメモりつつで心に強く残ったことなどをまとめたいと思います。
Stripeに実装される新機能
本人認証Identity
決済を行う際に不正利用防止などの観点から求められることのある本人認証をオンライン上で完了させることができる、俗に言う eKYC の機能が Stripe Identity として日本でも利用可能になります。
公式のドキュメントはこちら
https://stripe.com/jp/identity
縁あってベータ段階で Next.js + Stripe Identity という組み合わせでフォーム上に eKYC を実装したのですが、相変わらず Stripe のドキュメントがとてもわかりやすく、3時間足らずで実装が完了したという経験があります。
Stripe Identity そのものを使うにあたっての注意点などをまとめてあるエントリを見かけたので共有としてリンクを貼っておきます。
Stripe Identityを実装する上での4つの注意事項
分割払い(coming soon)
まだ具体的な利用可能時期についての発表はありませんでしたが、年内にも何かしらの形でテストできる環境が公開されるようです。
分割払い・リボ払いというのは日本の決済手段としてよく使われている手法・要望です。
過去に経験したことのあるケースでは、本来の使い方とは本質的にことなるものの、サブスクリプション機能とmetaデータをフル活用して、擬似的な分割払いを実現していました。
これがStripe標準機能として実装されるのはかなり胸熱です。
日本のデジタル化に関するこれからの未来とAIの普及
コロナ禍になって急激に普及したリモートワークを皮切りに多くの企業で推進された事業のDX化。
コロナが落ち着いてきた現在では、徐々にコロナ禍前の状況に戻りつつありますが、DX化が進んだはずの企業でもどこか上手くDXが浸透しないといった要因により、従来のやり方に戻ってしまう企業もあるようです。
そういった背景には日本人ならでな要因として、よく言えば安定稼働できている文化・悪く言えばレガシーなカルチャーが影響し、経営者・決済者などの非エンジニアな方々に対するプレゼン作業の段階でDXに対する温度感や理解度の差がどうしても発生してしまい、上手くDXが浸透しないとのことのようでした。
昨今、ChatGPTをはじめとするAIが流行していて、非エンジニアな方でも気軽かつ当たり前のように触れることができる文化が出来始めていると感じます。
こういった文化から経営者・決済者もデジタルに触れ、自社のプロダクトとデータ・ドリブンに向き合うきっかけとして、デジタルな文化が浸透し始めることができれば、日本人の性質的に爆発的に経済活動が活発するだろうとの意見があり、とても共感できました。
参加者との交流タイム
ちょっと話が変わって、セッションプログラムの最後に、ワインや軽食を片手にStripe Tour参加者の方々と交流できる時間がありました。
振舞われた軽食のなかに、今まで生きてきた人生の中で間違いなく最小のミニバーガーがあってすごく驚きました。(比較対象が写ってなくてすみません…。ごま粒から大きさを判断してください…w)
どの料理もひとつまみでぺろっと食べられるお手軽サイズなのに、ハンバーガーはちゃんとハンバーガーだし、トルティーヤも美味しいしで感動しました!
この手のコミュニティだとアルコールは缶ビールとか缶チューハイが多い印象ですが、赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインに瓶ビールなどなど、料理にあわせたアルコールのチョイスがされている感じがあってGoodでした。
全体まとめと感想
Stripeが担う決済というのは経済活動を行うのにあたって必須なフローで、それをオンラインで安全かつスピーディーで拡張性高く提供できるStripe。
数多くの大企業も導入していてこれからのデファクトスタンダードとなっていくであろうプロダクトで、これから日本で普及していくのをStripeコミュニティと一緒に歩んでいける貴重な機会を頂けたと思います。
今回のStripe Tour Tokyo開催の前日には、お声がけいただいた前夜祭にも参加させていただいたのですが、個人事業主でもStripeに貢献・自身のプロダクト化のユースケースなど、とても濃いお話をたくさん聞かせていただきました。
とても良い刺激をたくさん受けることができたコミュニティイベントに参加できて感謝です!