【WordCamp Kansai 2024】Sessions Day 参加レポート

Contributor Day に続いて WordCamp Kansai 2024 Sessions Day にも参加してきました。

セッション参加中の内容メモは zennにスクラップ でまとめたので、公式から資料やアーカイブ動画が公開されるまでの参考程度にご確認ください。

参加セッションと感想

開会式・キーノート

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/opening-ceremony/

コロナ禍の影響もあり関西での開催は5年ぶりとのこと。

コミュニティは人と人が集まるグループになっていて、そのグループとグループを橋渡しで繋げてくれるような人がいるとコミュニティはどんどん大きく活発になっていく。

いかに人と人とのつながりが重要であるかというお話が心に残りました。

LINE公式アカウント&WordPressで更新頻度が上がった話

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/how-an-official-line-account-wordpress-increased-the-frequency-of-updates/

日本酒のイベントをWebサイトを通じてサポートすることになり、試行錯誤してきたことのお話。

一見、LINE公式アカウントとWordPressって結びつきにくいイメージでしたが、いかに「コンテンツを更新するためのハードルを下げることができるか」という視点でイベントが開催されるたびにPDCAを回して辿り着いた一つの答えがLINE公式アカウントだった。

コンテンツ更新をする人たちのリテラシーや更新ができない理由を加味した上で出てきたLINEというツールの採択。

WordPress側で必要としていたコンテンツ内容との親和性も高く、一つの施策として完成度の高い貴重な実績についてのお話が聞けました。

(余談ですが、ここ最近日本酒に触れる機会がちょろっと増えたので、このイベント自体にも興味が湧きました。)

ヘッドレスCMS開発者から見たWordPress

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/wordpress-from-headless-cms-developers-point-of-view/

WordPressとヘッドレスCMSの比較を中心にお話いただいたセッション。

2024年2月現在所属している会社に、 microCMSを使ってヘッドレスCMSを初導入した身からすると、すごく貴重なセッションでした。

実際にWebサイト構築の依頼が来る時に、そこそこフリーダムなデザインでくるけど、その一部コンテンツでブログ機能を持たせたいといったパターンの相談がまぁ多く。

そうなったときにブログ機能周りはやはりWordPressを推奨したいところなのですが、そうなるとフリーダムなデザインのページはなかなか構築できないので、そういったときにヘッドレスCMSの選択肢を持っていると対応できる依頼の幅がグッと広がります。

ちなみにWordPressもヘッドレスCMSとして扱うことも可能ですが、やはりヘッドレス専用の設計にはなっていないので、運用担当者や必要要件にこだわりがなければ、microCMSやContentfulの採用を個人的には推奨します。

WordPressをきっかけに、人生をキャリアアップしていったお話

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/what-changed-after-joining-the-wordpress-community/

2024年3月時点でフリーランスとして独立することになった身からすると、とてもタイムリーで参考になるセッションでした。

いかに「無理をせず、細く長く、低空飛行で仕事を続けていくこと」が大事なのかを改めて再認識させられました。

好きなことを好きなだけやって、それが結果的に仕事につながり、新しいコミュニティや人ともつながり、それで楽しく生活していけるなんてそんな素敵なことってないですよね。

(そして、皆さんも壁紙は息をするかのように自分で張り替えましょう。)

AI 時代のアウトプット〜二人合わせてブログ歴35年、ブロガーのススメ

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/output-in-the-ai-era-35-years-of-blogging-experience-combined-blogger-recommendations/

イマドキなAIの話と、ちょっとレガシーになりつつあるブロガーという組み合わせのセッション。

投影していただいているスライドに文章量が少なくて、お二人の掛け合いで進んでいくパターンのセッションだったので、参加できなかった方はぜひ録画の動画が公開されたら見てみてください。
(その理由もあってzennにまとめた量がめっちゃ多いセッションでした)

一番前の席でかぶりつきで見ていましたが、とても楽しそうにお話されるお二人がとても印象的でした。

今現在の生成AIはインターネット上に落ちている情報をそれっぽくまとめることはできても、AIがオリジナルで信頼性のあるコンテンツを作成することはできない。

ちょっとレガシーになりつつあるなんて書きましたが、常日頃アウトプットを続けてきたブロガーが書く記事はその人が実際に体験し感じ取った文章であり、その文章には「本音」がある。

この「本音」に価値が生まれていくのではないか?という話は首がもげるほど同意できました。

Web制作2年目の私がブロックテーマを作成してみた話

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/a-story-about-how-i-created-a-block-theme-in-my-second-year-of-web-production/

実は結構勘違いしやすい「ブロックエディター」と「ブロックテーマ」の違い。

今から作られていくテーマはブロックテーマがどんどん主流になっていくだろうし、自分自身ブロックテーマの作成経験がほとんど無く、ブロックテーマってどの程度のものなのだろうと様子見していたので、とても参考になるセッションでした。

MW WP Form のメンテナンスを引き継いでもらった話

https://kansai.wordcamp.org/2024/session/how-i-took-over-the-maintenance-of-mw-wp-form/

個人的にとてもお世話になっているプラグインと、とてもお世話になっている登壇者の方々のセッション。

公式サイトからの新規インストールを止めたとしても、既存でインストールして使っている人はきっとそのまま使い続けるだろうし、人によってはサーバー上からプラグインのフォルダをまるっと抜き出して新規サイトに入れるなんてこともやっちゃうんだろうなぁと想像して心が痛くなりました。

終わりにさせる方法として、対応PHPのバージョンに上限を決めることができるのであれば、擬似的にプラグインの寿命を作ることができるのではなかろうかと思ったんですが、そんなの知る由もないユーザーがPHPのバージョンを上げてフォームが使えなくなるというのは問題だし、そもそも脆弱性とかに興味がないユーザーはPHPのバージョンも上げないよなぁと…。

話を聞いていくうちに、だんだんと終活を考え始める初老のような気持ちになっていきました。

また、セッション中の問いかけになかったので挙手するタイミングがなかったのですが、そもそも代替プラグインとして「Snow Monkey Forms」というのが存在することをまず知らず、その上でプラグイン名を見た瞬間の印象は「Snow Monkeyのテーマの拡張プラグインなのかな」だったので、プラグインの名前だったり、代替プラグインの案内って重要なんだなと思いました。

まとめ

同時に3つのセッションが並行して動いていたので、本当ならこっちも見たかった!のようなセッションばかりでした。

前日のContributor Dayに参加した記事にも書いた内容にも含まれますが、いろんなセッションを見た中で共通して登壇者の方がおっしゃっていた内容には以下のような共通するものがあるなと思いました。

  • 人と人とのつながりって大事
  • 自分が息をするかの如く当たり前のようにやっている・できることって、他の人からみると意外とそうじゃないことが多い
  • それに気づくためにもWordPressやコミュニティやSNSなどでアウトプットをしよう
  • でも無理をしていたり、頑張り過ぎてしまうと続かないのでマイペースでやることもとても大事

次回、WordCampが日本で開催されたら絶対参加しようと心に決めつつ、もっと手前のところでMeetupの方にも顔出していこうと思えた2日間でした。

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